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2010年6月 9日 (水)

遺産相続で預かり口座に預金?

ちょっと,人との会話の中に出てきた,相続対策での「預かり口座」なるもの。
どうやら数週間前にテレビで取り上げられていたようだが,
TBS「がっちりアカデミー」

なかなか面白い発想ではあります。
でも,いいのかな?

確かに,人が亡くなるとその人の銀行口座は凍結されてしまいます。
葬儀代が調達できないなんてのもよく聞きます。
正しく相続手続によって口座解約しようにも,すぐには戸籍上に死亡が反映されませんので,除籍の証明書類をとることもままなりません。
でも,銀行も死亡の報告を受けなければ,口座の凍結もないんですけどね。(ちゅうか知らないだけ。よほど,銀行の前が葬儀場とかでなければ分からないでしょう)
そんな問題を「預かり口座」で回避しようというようですが,

まず,葬儀にそんなに大金は要らないでしょうし,わざわざ小細工することも無いかと。
まあ,反対に全部のお金を預かり口座に入れて,のちのちの銀行の手続を省こうというのならアリかな。
ただ,大金なときはちゃんとした相続手続により解約した事実を残した方がいいでしょうし,
お金をすぐ動かしたいというのなら,
まだ,公正証書遺言を作って,遺言執行者を定めた方が素直ですね。
これなら預金もすぐ下ろせますし。

結局,預かり口座の意味はよくわからないです。
税金が変わるわけでもなく,むしろ贈与税がかかるリスクがあるくらいですね。

ご丁寧に「預かり口座の作り方は相続を専門にされている行政書士、弁護士の方にご相談ください。」と宣伝してくれてますが,勧める人がいるのだろうか?

あと,相続の放棄とか限定承認とか説明してますが,
限定承認が必要な時なんて極めて稀です。
あと,預かり口座を作ったあとで放棄したいなんてなったら,どうするのだろう??

ちょっと無責任さを感じる番組の特集でした。

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コメント

あら、
忘れかけていた記事にコメントありがとうございます。(^^;)

額が大きいと、影響も馬鹿になりませんね。
これからの相続税法の改正にあたって、
一層、気をつけなきゃいけないでしょうね。

投稿: | 2014年7月11日 (金) 19時12分

税理士事務所ですが、同じ相談を受けたことが何度かありました。

節税には何ら意味が無い行為でして。凍結防止にはなるでしょうけど。

一番大変だったのが、鵜呑みにした人が、相続財産に入れなくて良いと思っていて、相続税申告時に法定通り算入するか除外するかでかなり揉めましたね。

関与をやめて、タダ働きになったので、すが、結局は税務署が銀行に照会してバレてしまい、税務調査に付き添ってから、全ての報酬をさかのぼって確保しました。

テレビとかって、かなり適当ですね。

投稿: | 2014年7月11日 (金) 18時39分

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